【国内記事】今週のリーダーシップニュース (2016/4/9~4/15)

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遅くなりましたが、今週の【国内記事】リーダーシップニュースを紹介致します。

 

1.「今こそリーダーはリンカーンの采配を学べ南北戦争の逆転劇に見る危機のリーダーシップ

リンカーンがアメリカ南北戦争時に行った行動を紹介しながら、危機下において重要なリーダーシップについて述べています。

 

2.「早大ビジネススクール准教授が語る、リーダーシップの4資質

早稲田大学ビジネススクールの教員が現代において重要となるトランスフォーメーショナル・リーダーシップの4要素の記事内で紹介しています。

 

3.「効果的に組織をまとめるための「ポジティブ・リーダーシップ」とは?

記事ではやる気を引き出すAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)、つまり「価値を認めるための問いかけ」ることの重要性を紹介しています。問題解決型の掘り下げるような手法ではなく、4D(Discovery, Design, Dream, Destiny)を質問形式で答えていくことで、本来あるべき姿を見つけていく手法です。

 

4.「課長から上の出世は「評価より評判」だった!

こちらは出世についての記事ですが、出世のためには率先してリーダーシップを発揮するのみならず、課長等管理職になった際には、部下に複数人で仕事を担当させる、対面で話し合う、指示した内容の途中確認を行うなどが紹介されています。

 

5.「“大塚家具騒動”はどこで起きても不思議はない後継者を悩ますカリスマ先代とのバトンタッチ

大塚家具で起きた後継者争いにおいて、久美子氏は創業者が持っていた強烈なカルスマ性、といった特殊な能力を持った人がいなくなった後は、その特殊なリーダーシップを支えてきた組織自体も少しずつ変容するべきだと書かれています。

 

今週の【国内記事】リーダーシップニュースは以上です。

記事執筆担当:菱山

リーダーシップ現象研究の紹介 その4『カリスマ的リーダーシップ/変革型リーダーシップ』

先週はリーダーシップ現象研究の1つとして『条件適応論』を紹介しました(リーダーシップ現象研究 その3『条件適応論』はこちら:http://learnaboutleadership.com/2016/04/11/contingencytheory/)今回は、リーダーシップ現象研究の紹介その4ということで『カリスマ的リーダーシップ/変革型リーダーシップ』とそれに分類させる諸理論について紹介します。

 

 

『カリスマ的リーダーシップ』とは?

 カリスマ的リーダーシップは、1970年代後半から提唱され始めたリーダーシップ現象研究です。ここで使われる “カリスマ”とは、生まれつきの資質という考え方ではありません。諸説あり、まだ完全に整理されていませんが、カリスマ的リーダーシップとは、「部下にカリスマと認知されることで、リーダーはカリスマとなりうる」という理論です。

1942年に社会学者マックスウェイバーに定義づけられたものが、ハウスによって1976年に再定義されました。ハウスの再定義とは、先天的な特性ではなく、「部下にカリスマと認知されることで、リーダーはカリスマとなりうる」「きわめて高水準の自己信頼と部下からの信頼があることで、リーダーは部下を目標に導くことが可能である」というものでした。つまり、個人の資質として捉えられてきたカリスマの概念を、リーダーがフォロワーに変化をもたらす効果に着目して再定義したということです。この考え方はカリスマ的、変革型リーダーシップ論においてとても重要視される考え方です。

その後コンガーとカヌンゴが、部下からの認知という視点から「具体的にどんな行動を取れば、リーダーはカリスマと認知されるのか」を研究しました。その結果、①戦略ビジョンの提示 ②リーダー自らリスクを取り、部下の規範となる行動を取ること ③現状の正しい評価 の3点を行うことによって、カリスマと認知されうると主張しました。なお、現在に至ってもカリスマ性の内容については議論が続いています。

 

 

『変革型リーダーシップ』とは?

 変革型リーダーシップは、1980年代頃から提唱され始めたリーダーシップ現象研究です。前述した『カリスマ的リーダーシップ』と似ていますが、「組織の変革を実現するためのビジョンを持つ者がリーダーである」という考えのもと成り立ている理論です。

変革型リーダーシップには、に分類されるリーダーシップ現象研究は様々ありますが、今回は、コッターのリーダーシップ論とティシーの現状変革型リーダー論について紹介します。

 

コッターのリーダーシップ論

リーダーシップとマネジメントの違いについて主張、変革の時代に必要なものはリーダーシップである点が強調されています。コッターは、リーダーシップにおける最も重要な要素を「リーダーの掲げるビジョン」であるとし、変革を実現する為の変革の8段階を提唱しました。更にリーダーの特性やスキルにも焦点を当て、リーダーに必須の能力として「対人態度」と「高いエネルギーレベル」を挙げました。その「対人態度」「高いエネルギーレベル」というリーダーとしての能力は、子供時代、仕事の経験、所属した組織の文化などに大きく影響されると説明しています。

 

ティシーの現状変革型リーダー論

この理論では、日常の反復業務やルール通りの管理に長けた「マネジャー」ではなく、変革を実行する「リーダー」のあり方が明確に定義されています。リーダーがビジョンを提示し、それを実行させるべくメンバーに働きかける、という点も含めコッターのリーダーシップ論と同様です。「リーダーシップ・エンジン」という新たな概念;リーダーは組織のあらゆる階層に存在し、リーダー自らが次世代のリーダーを生み出していく仕組みづくりが大切である、を提唱しました。ティシーの現状変革型リーダー論、リーダーシップ・エンジンの概念は、彼がクロトンビル(世界初の企業内ビジネススクールで、先進的なリーダーシップトレーニングで有名な1956年に誕生したクロトンビルの研修所)で所長を務めていたということも関係して、GEやジャック・ウェルチの考えるリーダーシップ教育のあり方にも大きな影響を与えています。

 

 

今回はリーダーシップの変遷から『カリスマ的/変革型リーダーシップ』を紹介しました。次回は、近年注目されている最新のリーダーシップ現象研究を幾つかピックアップして紹介します。

 

当記事執筆担当:曽我部

 

 

■参考文献、サイト

  • “カリスマ的リーダーシップ理論”, INVENIO LEADERSHIP INSIGHT, http://leadershipinsight.jp/dictionary/words/theory_of_charismatic_leadersh.html, (参照 2016-4-17)
  • 小野善生,“フォロワーの視点から見たカリスマ的・変革型リーダーシップ”, 『関西大学商学論集』第58巻第4号, 2014, http://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/bitstream/10112/8169/1/KU-1100-20140210-03.pdf, (参照 2016-4-17)
  • “変革的リーダーシップ理論”, INVENIO LEADERSHIP INSIGHT, http://leadershipinsight.jp/dictionary/words/transf_leadership.html, (参照 2016-4-17)
  • “変革リーダーシップ”, GLOBIS MANEGEMENT SCHOOL, http://gms.globis.co.jp/dic/00926.php, (参照 2016-4-17)
  • “コッターのリーダーシップ論”, INVENIO LEADERSHIP INSIGHT, http://leadershipinsight.jp/dictionary/words/kotters_leadership_theory.html, (参照 2016-4-17)
  • “ティシーの現状変革型リーダー論”, INVENIO LEADERSHIP INSIGHT, http://leadershipinsight.jp/dictionary/words/transformational_leader.html, (参照 2016-4-17)

リーダーシップ現象研究 その3『条件適応論』

先週はリーダーシップ現象研究の1つとして『行動論』を紹介しました(リーダーシップ現象研究 その2『行動論』はこちら:http://learnaboutleadership.com/2016/04/04/actiontheory/)今回は、リーダーシップ現象研究の紹介その3ということで『条件適応論』がどのように研究され整理されていったのか、また『条件適応論』に分類される諸理論と、それら理論が現代のリーダーシップ現象研究とどのようにつながり、影響しているのかについて紹介します。

 

 

『条件適応論』とは?

 1960年代終わり頃から発展してきたリーダーシップ現象研究で、リーダーシップは状況に応じて取るべきスタイルが異なるという理論です。「全ての状況に適応されうる唯一最善の普遍的なリーダーシップ・スタイルは存在しない」という考えのもとに成り立っているため、『特性論』や『行動論』とは異なり、リーダーの行動特性だけでなく何らかの追加条件も研究すべきという仮説に基づいています。

 

 

『条件適応論』の代表的な理論

 全ての状況に適応されうる唯一最善の普遍的なリーダーシップ・スタイルは存在しない、という考えに基づき、リーダーの特性や行動と状況の関係を明らかにしようとした『条件適応論』。今回はその中から2つ、ハウスの『パス・ゴール理論』とP・ハーシーとK・H・ブランチャードの『SL理論』を紹介します。

 

『パス・ゴール理論』/ハウス

1971年にオハイオ州立大学の研究の流れをくむハウスらが提唱した条件適応論。まず、リーダーシップの有効性を「リーダーのとる行動によって、部下が動機づけられるかどうかによる」とし、部下が動機づけられるには「リーダーが、部下がうまく目的・成果(ゴール)に到達するためにはどのような道(パス)をたどれば良いのかを把握した上で、有効な働きかけをすることが必要」としました。また、リーダーが達成したいゴールに向け、部下に有効なパス(道筋)を示す際には、2つの条件(「環境的な条件」と「部下の個人的な特性」)を念頭に置かなければならないとしています。この2つの条件の組み合わせにより、そのときに有効となるリーダー行動を指示型・支援型・達成型・参加型の4つに分類しました。

 

SL理論』/P・ハーシーとKH・ブランチャード

SLはSituational Leadership の略で、1977年にP・ハーシーとK・H・ブランチャードが提唱した条件適応論です。有効なリーダーシップスタイルは部下の成熟度で異なるとし、業務指示の必要性とそれを支援するコミュニケーションの必要性の2つの要素によってリーダーシップが変わると捉えています。まず、仕事志向(指示的行動をとる)と人間志向(共労的行動をとる)の2軸で4象限に分け、それぞれの状況でリーダーシップの有効性を高めるにはどうすべきかを示しました。部下の成熟度が低い順に、有効なリーダーシップは次のように規定されるとしています;教示的リーダーシップ→説得的リーダーシップ→参加的リーダーシップ→委任的リーダーシップ。

 

 

『条件適応論』と今

 『条件適応論』は、マネジリアル・グリッド理論、PM理論などの『行動論』で捉えたリーダーたちが組織を牽引しても、必ずしも好業績を残すわけではない、とされたことから研究が始まりました。『条件適応論』が主流となってから現代においてもなお、新たに研究、提唱されるリーダーシップ現象研究のほとんどが条件適応論を基本にしていると言われています。

 

 

今回はリーダーシップの変遷から『条件適応論』を紹介しました。次回は『カリスマ型・変革型リーダーシップ』について紹介します。

 

当記事執筆担当:曽我部

 

■参考文献、サイト

  • “リーダーシップ条件適応論”, INVENIO LEADERSHIP INSIGHT, http://leadershipinsight.jp/dictionary/words/contingency_theory.html, (参照 2016-4-10)
  • “コンティンジェンシー理論”, Camp Network, http://capm-network.com/?tag=コンティンジェンシー理論
  • “パス・ゴール理論: 状況に合わせて、部下を動機づける行動をとるべし”, GLOBIS 知見録, http://globis.jp/article/2237, (参照 2016-4-10)
  • “パス・ゴール理論”, INVENIO LEADERSHIP INSIGHT, http://leadershipinsight.jp/dictionary/words/pathgoal_theory_of_leadership.html, (参照 2016-4-10)
  • “SL理論”, INVENIO LEADERSHIP INSIGHT, http://leadershipinsight.jp/dictionary/words/slsituational_leadership_theor.html, (参照 2016-4-10)
  • 藤田聰, “リーダーシップは部下の習熟度で変化させる”, All About, http://allabout.co.jp/gm/gc/313285/ (参照 2016-4-10)

【海外記事】今週のリーダーシップニュース (2016/4/2~4/8)

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海外記事のリーダーシップニュースをお伝えします。

 

1.「なぜ社員は会社を信用しないのか」
“Why Employees Don’t Trust Their Leadership”
最近の調査で社員の3人に1人は会社を信用していないことが判明し、それを打開するためには、業績だけでなく社会貢献の明示、並びにCEOの個人的価値観を伝えることの重要性を述べています。

 

2.「デジタル時代にリーダーシップを伸ばすには」
“Evolving Leadership in the Digital Age”
INSEADが提供する科目である”Challenge of Leadership”を担当する記者が、多くのリーダーは求められる役割を全うする自信の無さから、典型的な失敗をおかしてしまう。解決のためには、日頃の行いを思い出し、何を解決するためにどのような行動を行っているのかを振り返り、自己理解を深めることが重要だと述べています。

 

3.「ディズニーの社長が発揮するリーダーシップ」
“The Leadership Quality that Truly Separates Disney’s Bob Iger From his Peers”
クリエイティブ集団であるディズニーを束ねるボブ・アイガー氏が実践するリーダーシップについて書かれています。イノベーターを中間管理職の批判から守る、ブレインストームの時間を確保する、などが紹介されています。

 

4.「会社の危機をチャンスに変える方法」
“How The Best Leaders Turn An Organizational Crisis Into Their Company’s Finest Hour”
会社にとって大きな危機が訪れた際に、それで潰れてしまう会社と、跳ね返って更に成長する会社があります。記事では、危機の時にこそ社員の意見に耳を傾け、危機対応に追われる社員に共感するなどの方策で危機に強い会社になると述べています。

 

5.「社内リーダーシップ教育よりシェークスピア読書会のほうが良い」
“Ditch Your Corporate Leadership Training Program: Launch A Shakespeare Book Club Instead”
企業は多くの予算をリーダーシップ研修等に費やしていますが、記事では、シェークスピアなどの文学を社員同士で議論する読書会から学べることが多いと述べています。

 

6.「社内におけるリーダーシップタブー」
“Leadership sins lead to chaos in the workplace”
社内におけるリーダーシップでやってはいけないことが紹介されています。リストとして見ると当たり前ですが、よくよく振り返ってみるとやってしまっていることもあるかもしれません。

 

今週の【英語】リーダーシップニュースは以上です。

当記事執筆担当:菱山

【国内記事】今週のリーダーシップニュース (2016/4/2~4/8)

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国内記事のリーダーシップニュースをお伝えします。

 

1.「最後まで決断できなかったシャープ経営陣 リーダーシップの欠如が混迷深めた

ホンハイに買収されることが決まったシャープだが、そこに至るまでのリーダーシップの欠如が書かれています。液晶の次となるビジョン、会社を立て直すビジョンが欠けていたと述べています。

 

2.「「寝てない自慢」をする上司に要注意!睡眠とリーダーシップの無視できない関係

仕事をしながらお酒を飲むというのは、多くの企業で許されないことだと思いますが、記事では過度な睡眠不足は酔っ払っていることと同程度悪影響があるそうです。

 

今週の【国内記事】リーダーシップニュースは以上です。

記事執筆担当:菱山